2011年7月18日月曜日

「世界一の娘になった」 川澄選手の父も感激

サッカーの女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で初制覇を成し遂げた日本代表「なでしこジャパン」のMF川澄奈穂美(25)とFW大野忍(27)両選手の出身地、神奈川県大和市。市生涯学習センターホールのパブリックビューイング(PV)には約600人の市民が集まり、ピッチで戦う選手にエールを送った。

 会場周辺には18日午前2時半の開場前から、日本代表のユニホームを着たサポーターらが詰めかけた。川澄選手の両親も駆けつけ、母の千奈美さん(55)が「心を一つにして応援しましょう」と壇上から呼びかけると、会場は一気にヒートアップした。

 設置された大型スクリーンで川澄、大野両選手の先発出場が発表されると、会場からは大きな拍手がわき起こり、試合が始まると割れんばかりの日本コールに包まれた。

 先制を許し、苦しい展開で迎えた後半24分。宮間あや選手が同点のゴールを決めると、川澄選手の父、守弘さん(56)は力強くガッツポーズ。延長戦前に、守弘さんは「持久力は日本の方が上」と期待を込めた。

PK戦に入ると、会場のサポーターらは総立ちに。GKの海堀あゆみ選手が好セーブを披露し、日本の勝利が決まると、サポーターは歓声を上げながら、両手を突き上げて喜びを爆発させた。

 試合後、守弘さんは「世界一の娘になったと表彰式を見ていて思った。早く生の娘に会いたい」と感激した様子だった。千奈美さんは「もう胸がいっぱいです」と喜びをかみしめた。

 川澄選手が中学1年から高校3年まで所属していたクラブチーム「大和シルフィード」の加藤貞行代表(63)は「劇的な勝利だった。試合を通して元気をもらった」と話した。同チームに所属する中学3年の女子生徒(14)は「自分の先輩が世界で戦う姿に感動した。私も将来は大きな舞台で試合がしたい」と笑顔を見せた。

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