2011年9月8日木曜日

ロスタイムの同点弾に選手呆然 



これが五輪出場権のかかったゲームの重圧なのだろうか。1-0でリードして突入した後半ロスタイム、攻め寄せる北朝鮮の勢いに飲み込まれる。疲れもあってか、日本のクリアボールが甘い。北朝鮮のMFキム・チョランに同点ゴールを許すと、選手は呆然と立ちつくした。

 「勝てた試合だし、自分たちのミスで失点したのは悔しい」と主将の沢。「最後の最後でミスが重なったが仕方がない」と佐々木監督は選手をかばった。

 北朝鮮に苦しめられた。前半から素早いチェックで日本にプレッシャーを掛け続け、闘争心をむき出しにする球際でも優位に立つ。日本もらしからぬミスを連発してリズムに乗り切れず、なかなか決定機を作ることすらできなかった。

 北朝鮮は予選直前になって、W杯ドイツ大会のドーピング検査で陽性反応を示した主力5人が出場停止処分となった。それでも3戦目までに2勝1分けで2位につける善戦で、佐々木監督も「前のチームと遜色はない」と警戒していた。

 佐々木監督自身、嫌なイメージがあった。2008年のU-20(20歳以下)W杯準々決勝で痛恨の敗戦。この試合にも先発したFWラ・ウンシムに決勝点を決められ、「熊谷と宇津木がスコーンって抜かれたんだ」と記憶に刻まれていた。

 予選前から警戒していたとおり、アジアの戦いは簡単にはいかない。11日には中国戦も残している。「負けたわけじゃないので次の試合で頑張りたい」と宮間。この日の苦戦を今後の教訓にしたい。

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