2011年4月6日水曜日

北関東道以北の高速道 無料化案浮上 民主部会

民主党の国土交通部門会議(田村謙治座長)で6日、東日本大震災の復興策として、北関東自動車道以北の高速道路料金を全区間、一定期間無料とする案が浮上した。必要となる費用は約1600億円で、財源には、4月からの導入が見送られた高速の平日上限制(普通車上限2千円など)の費用を充てるほか、現行の休日1千円乗り放題も中止するなどして捻出するという。

 民主党は震災復興のための検討委員会を設置し、今年度の歳出見直しなどについて、党の各部会に提言をまとめるよう要請している。今回の案は、国交部会の執行部側がとりまとめたもので、ほかに高速無料化の社会実験についても今年度は中止し、平成23年度予算に計上された1200億円のうち、システム変更費用などを除く1千億円を復旧・復興費用に充てる方針も盛り込まれた。

 ただし、同日開かれた会議の出席議員からは、「復興予算は年度予算とは別に組むべき」や「高速無料化の旗を降ろすなら内閣総辞職が必要だ」といった反対意見が相次ぎ、部会としての決定には至らず、検討を継続することが確認された。

0 件のコメント:

コメントを投稿